★書いてはビデオを見直す日々
しかし、とにかく書かねばならない。独立起業を目指す人&起業間もない小企業のために、難解な「弱者必勝のランチェスター戦略」をかみ砕き、その具体例を示す・・・それはまさに、竹田先生とのつき合いとベンチャー大学を10年やってきた俺がやるべきことだと。そこでまず、竹田先生のベンチャー大学での生ビデオを全部見直しました。全部で3時間×15本=45時間。
プラス、先生が出している約100本の教材ビデオのうち、初心者向けに出した30本×2時間=60時間。かつ、それに付随するテキストや本を約50冊。さらに、事例集でもある「ベンチャー大学」の起業家ゲスト講師の話のビデオ約30人分・・・。毎日毎日約15時間、勉強しては書き、書いてはビデオをまた見ての繰り返し・・・。もう頭がこんがらがって、ウツ状態となり、しかし、それでも前に進まねばならない・・・。苦しかったですねえ。
★担当者と妻の支え
この「小さな会社★儲けのルール」の編集担当はフォレスト出版の田中さんという方で、それこそ毎日、メールや電話で励ましとプッシュをもらいましたが、もう2度とあんな目には会いたくないというほど苦しみました。一番苦しかったのは、今回は自分のオリジナルがほとんど出せないということ。あくまでも表向きは「竹田陽一の本」であり、好き勝手には書けない。しかし、自分オリジナルがまったくないのでは面白くない。基本を忠実に守りながら、読者にわかりやすくするために、今までよりも多少のオリジナルを出す。ここに一番苦労しました。かつ、竹田理論に合う企業事例の選択と記述。通常、この手の経営戦略本には事例はほとんどなく、あっても大企業の事例がほとんど。しかし、それでは起業目指す人&小企業には役立たない。無名でもわかりやすい中小企業の実例、かつ、出すからには実名で、そのためには相手の了解も得なければならない・・・。ここはベンチャー大学での過去10年の人脈が役立ち、ほぼ全員が電話一本でOKでした。
★発売日が決定
発売は2002年11月25日と決まり、逆算すると10月中旬が締め切り。この6月から10月まで外部の仕事やつき合いは一切遮断し、寝間着姿で事務所に泊まり込みましたが、その結果、仕事してないですからお金もドンドンなくなり、しかし、外部の他の仕事をすると本が進まない・・・。このジレンマとの精神的闘いも苦しかったですねえ。支えてくれた妻と、編集担当の田中さんには感謝してもしきれません。
しかし、こうしてなんとか10月初旬、約200ページ分の原稿は出来たんですが、見直してみると、とても本に出来るような内容ではない。コリャダメだと愕然としましたね。あまりに簡単すぎる。竹田ランチェスターのさわりでしかない。私は田中さんへ、書き直しを申請しました。