皆さん!初めまして。(株)インタークロス/九州ベンチャー大学の栢野(かやの)です。今回は中村さんとのセレンディティピイ=偶然にも幸運に出逢う力=により、ド素人の私がどうやって本を出せたか?そして、どうしてベストセラーになったのか?そのあたりを思いつくまま、お話ししていきます。
※「小さな会社・儲けのルール」は2002年月末発売ですが、この1月末で7刷・4万部=ビジネス書は通常1万部行くことは99.9%なく、3万部でベストセラーと言われています。それが2ヶ月で4万部ですから、自分で言うのもなんですがこれは奇跡的な大ヒットです。出版社とは2年で100万部を目指そうと話しています。
★まずは自己紹介・・・
私は昭和33年月福岡生まれ。現在は《零細企業コンサルタント》として、文字通り従業員30人以下の零細企業・商店を対象に、講演・研修・訪問アドバイス・無料電話相談(読者限定:電話092-781-5252)・各種経営テープ販売・本やメルマガの執筆をしています。
その傍ら「九州ベンチャー大学」(詳細はキーワード検索)というビジネススクール・講演会・異業種交流会を10年120回ほどやってきました。これは毎回ゲストスピーカーを招いて1時間ほど講演(過去の講演内容はHPに)を聴き、その後2時間ほど立食交流パーティ。対象はやはり中小零細ベンチャーです(大企業エリートは出入り禁止)。
通信会員約5000名・毎回のオフ会は約100名が参加しています。先日、東京のコンサルタントが来られましたが、「バックのないビジネススクール&交流会では日本一」と誉められました。
この5月からはテレビ版(ケーブルテレビのj-com福岡:全国へも配信予定)の「九州ベンチャー大学」も始まり、毎回、私が起業家を突撃取材・対談します。
★転職を繰り返し2回目の独立で
簡単に経歴を話しますと、立命館大学経営学部を昭和57年(1年留年)に卒業後、ヤマハ発動機、リクルート人材センター(現エイブリック)コンピューターシステムリース(現日本IBMリース事業部)、ミッド(チラシ宅配のベンチャー)を経て、最初の独立を平成3年に新宿で。これは無料職業相談+人材紹介でしたが半年で失敗し、その後出版社のビジネス社で半年テープ起こし+企業取材をしました。
平成4年に福岡の実家でバブル崩壊がありUターン。福岡の広告代理店・アド通信社で求人と販促広告の営業とコピーライターを3年。その後2度目の独立を平成7年にスタートしました。
※これが現在の(株)インタークロスです。
★銀行預金もマイナスに転落
私が営業+コピー、嫁さんがデザインレイアウトで、求人広告・タウン誌・チラシ・パンフレットを年商1000万円から多いときは8700万円やってました。2人合わせた年収はピーク時1700万円。しかし、この5年は年収360万円で、特に昨年2002年は年収100万円で、本が出た月にはついに会社の銀行預金もマイナスに転落。急遽、個人の預金300万円(それに対して銀行借金150万円+友人出資300万円=つまり、資産はマイナス150万円:現在も!最初の印税が入るのは2/10なので、まだ思いっきり貧乏です)を崩し、本は出たけど、どうなることやら…。まあ、まさかそんなに売れるはずもないし、今後はどうしようかと、実は月も鬱病(あとで話しますが、私は今まで7回くらいウツになり、心療内科や神経科にも5回は通院しました)になり、薬局でクスリを買って飲んでいました。
★こんな内容じゃ売れない!!
今回の本は、中小企業コンサルタントで福岡在住のランチェスター経営(株)竹田陽一先生の話・理論を私がまとめ、先生と私の顧客・顧問先の成功事例を取材し、出版社の意向で独立起業を目指す人&経営自営の初心者向けとなりました。
なんとかまとめはしましたが、はっきり言って、こんな浅い内容で薄っぺらい内容じゃ売れない。私が全部書いたんですが、これでは竹田先生の名も汚す。出版社にも「これはダメです。書き直しか出版をストップしてほしい」と言いました。しかし、「もう出版は決まっている。それに栢野さんが言うほどの内容じゃない。スゴイ内容ですよ。今までの起業本・経営初心者本は、会社の作り方とか帳簿の付け方とか、バラ色の話とかで、実際は役立たないモノばかり。
その点この本は、分野別に本音を書いているし、事例も豊富。こんな本は今までありません。大丈夫です」とフォレスト出版の太田社長からも言われましたが、私は「そんなのお世辞だ。売れるはずがない」と、鬱でもあったので暗い毎日を過ごしていました。
★第一回目の印税は約250万円
ところが発売4日後にフォレスト出版から「栢野さん、7000部増刷します」と電話が。「エエッ!ウソでしょう!なんで?」と言うと、「実は主要都市の紀伊国屋で試験販売をしようと50冊並べたら、3日で6割が売れました。これはね、相当イイ出だしです。私の勘です。イケます」と…。いやー、そんなことはない。何かの間違いだとネットサーフィンをしていると、楽天ブックスでベストセラー第3位の表示。「エエー。なんで?これは誰かが大量注文でもしたのか??」と思っていると翌週には楽天で第1位に。「うわー、なんだこれは!!」と騒いでいると、アマゾンでもBK1でもヤフーブックスでもベスト3に次々とランクイン。それから、読者からの感想メールやFAXや電話が数分ごとに入ってくる。講演もコンサル依頼も毎週あり、飛び込みで相談に来られる方も。その上、地元ケーブルテレビから番組を作るのでキャスターをと。もう、何がなんだかわからん!!!!
でもお陰様で、この2月10日には第一回目の印税が約250万円入ってきます。今の調子だと年間1000万円は堅い。なにせ、昨年の年収は100万円でしたから夢のようです。そして、今後も出版予定が目白押し。全部私が書きたい内容ですから、もう楽しくて仕方がない。
しかし、なんでこんなにいつの間に文章を書くことができるようになったのか。今回、SOHO’s Club の中村さんから依頼を戴き、あらためて自分の人生を振り返ってみました。
その原点は、はるか昔、小学生時代に遡ります。