SOHOの定義・現状

約4~5年前にブームとなったSOHOも、ここ2,3年ですっかり社会に定着してきた感もありますが、未だにSOHOについてはっきりとした定義を説明できる人はおそらくいないだろうと思われます。
なんとなくといったイメージで理解している人は多いと思いますが、それぞれが説明するその定義も様々で、中にはSOHOという言葉を利用して、いわゆる「ねずみ講」的なビジネスを紹介する人もいます。
ここでは、SOHO’s Club が普段SOHOの定義・説明として使っている「事業活動に情報通信ネットワークを効果的に活用している、個を主体とした事業形態、またはそれを実践している人々」を定義とし、説明していきたいと思います。
SOHOという名前が一般に普及し始めたのは1996年くらいからです。ちょうどマイクロソフト社からWindows95が発売され、インターネットが家庭にも進出してきた時代です。この流れを読み取ると、どうやらSOHOとインターネットには何らかのつながりがあることが考えられます。
実際、インターネットが「SOHO」を実現させたと言えるでしょう。
それまでにも「SOHO」的な発想を持って生きてきた人はもちろんいたはずです。 自分のこだわりを持ち、そのような人生を送る。多くの人にとっては「夢」のようなことかもしれません。 けれども、インターネットの普及により、それを実現させる可能性を飛躍的にアップさせたことは紛れもない事実です。
情報通信ネットワークの普及により、今まで縮めることのできなかった多くの時間を短縮することができるようになりました。電話とFAXだけの世界から、E-mailとWEB、そしてデータ・ファイルの転送が行えるようになり、送受信できる情報が格段に増えました。
また場所もそれほど問わなくなりました。世界中のどこにいても仕事を続けられる可能性が拡がりました。
そういうことからも、通信情報ネットワークを効果的に活用する仕事の形態は、SOHOとして生きていくのに最適な方法なのです。 好きな場所で好きなことをしながら、好きな仕事をして生活し、こだわりを持った自分らしい生き方を守り続ける。これを実践している人をSOHOと呼ぶのだと思います。