★持ち込み原稿OK
こうして地元の出版社・石風社に持ち込んだ原稿が、今の「逆転バカ社長/天職発見の人生マニュアル」なんですが、1週間後に「やりましょう」という解答をもらい、やったー!!と妻と2人で喜びました。
が、初版は3000部。そのうちの1500部は買い取りという、まあ、いわば自費出版みたいな条件。これは無名の新人・かつ、田舎の出版社・・の場合は仕方ない。私の師匠で累計50万部も売ったランチェスター経営・竹田先生でさえ、最初の数冊は自費出版でしたし、本の形にしてくれるだけでありがたい。
しかし、1500部買い取り×1500円=225万円で、多少の著者割引はあり、出版社からも「徐々に売ってくれればいいです」とは言われましたが、本が出るうれしさ+売らねばというプレッシャーがズシリ。印税もほぼ期待できず、うーん、とりあえず本にはなるが、今後の稼ぎや生活はどうしようと、相変わらず悩んでいました。
そして、「逆転バカ社長」の第一次校正を終えた2002年6月、以前社長に会ったことがある「フォレスト出版」のhpを見ていると、<毎月抽選でお好きな本をプレゼント>とあったので応募。ついでに「太田社長、お久しぶりです。ところで、竹田先生の本はどうなってるんですか?早く出してください」とご意見コーナーに書いてメールしました。
実はこの1年ほど前、フォレスト出版の太田社長、竹田先生、私の3人で逢ったことがあり、その時はフォレスト出版から竹田先生への執筆依頼だったんですが、竹田先生が「この人にも書かせなさい。面白いよ」と言ってくれ、「じゃあ、栢野さん、書きましょう!」と言われてヤッター!
翌日、書きためていた原稿やエッセイをFAXで送ったんですが、その後、数日、数週間、数カ月経っても何の連絡もナシ。まあ、酒の席での話だし、こっちもまさかねえ、向こうも、コリャダメだ・と思ったんだろう・・と、本にするという話は流れていました。
まあ、フラれたというか、やっぱり、俺程度じゃダメなんだと落胆しました。
★ゴーストライター
その後、フォレスト出版が、竹田先生の本を初心者向けに勝手にリメイクして出すという話を聞いていたんですが、なかなか出ない。だから、メールでもプッシュしたんです。早く出せよと。3日後、太田社長からメール。「・・・で竹田先生の本はリメイクするライターがうまく行かない・・。そうだ、栢野さん、ゴーストしませんか?」
????!!!!!ゴースト。
つまり、竹田先生の本をゴーストライターとして書かないかという話です。俺の名前は出ない・・・。だけど、ゴーストライターやれば何十万かの金にはなる。当時は執筆に専念し、年収も100万円程度で仕事がない状態。「でもゴーストかあ・・」とぼやくと、横にいた妻が「竹田先生のゴーストなんて、あなたがやるしかないじゃないの。10年もつきあってるし・・。それに、もううちは金もないんだから、やりなさい!!」と後押しもあり、やることに・・。
一応、竹田先生に「フォレストが初心者向けに計画しているランチェスター戦略の入門本、私にゴーストライターさせてください」という了解をもらおうと、FAXを流そうとしましたが、ふと思いとどまり、思い切って「ある一行を加えて」流しました。この一行が私の人生を変えることになったのです。