★離婚届を押し付ける
こうして’99年にブチあげた新生「九州ベンチャー大学」が当たり、マスコミ取材も相当受けて有頂天に。年収は相変わらず300万円台でしたが、毎日、ヤリガイを感じていましたね。
しかし、’99年の秋に家庭を顧みず、調子に乗りすぎ口論した翌日、突然、妻がガキを連れて家出。私も怒り狂い、市役所へ行って印を押した離婚届を妻に押しつけましたが、それを見た妻は、泣きながら目の前で破り捨ててくれました。ホッとしましたネ(爆)。助かった。しかし、ああ離婚というものは、こうして悪いと思いながらも、お互い詫びることが出来ず、破局を迎えるんだなあと思いましたね。今も妻には感謝してます。
その後、般若心経の説法で有名な松原泰道さんのセミナーへ参加したり、仏壇「はせがわ」の長谷川社長からお叱りを受けたり、調子に乗った自分を反省しました。
★2000年5月には出版する!
そして’99年末、来年の夢や目標設定をする時期になり、師匠であるランチェスター経営(株)竹田陽一先生や中小企業家同友会、成功哲学SMIの勉強会などで「2000年5月には本を出す」という目標を立て、再び、本の原稿書きにチャレンジしました。これは前年からチャレンジしたんですが、「九州ベンチャー大学」が当たってとん挫。よし、こんどこそと思っていたんです。12月中旬から事務所に籠もって一切の仕事を中止。年末年始も休まず、今まで会った起業家の人生をまとめ始めました(これが今の「逆転バカ社長:天職発見の人生マニュアル」になるんですが・・)。
しかし、あれは忘れもしない2000年の2月初旬、いつものように事務所に籠もっていると、突然、何かが襲ってきたような気分になり、ああ、キタキタ・・・。いわゆる「ウツ」になったんです。直前に読んだ五木寛之の「大河の一滴」みたいな、マイナス発想でもいいじゃないかの本の影響か、’99年に走りすぎた反動か、般若心経や人生系を勉強しすぎたのか、人に会わずに籠もったのがまずかったのか、文章を書けずに悩み苦しんで精神が耐えられなかったのか、全くヤル気が出なくなりました。まあ、「ウツ(単なるスランプ?)」自体は、いわば最初の就職先ヤマハ発動機を9ヶ月でノイローゼ退社して依頼、その後の転職失敗や経営不振時に何度か経験していましたが、その時はまた違ったものでした。虚脱感と無目標にさいなまれ、本を書くことは諦め、毎日公園や図書館で「俺の人生は??」とさまよい歩くようになりました。