連載第三十六回目

★通信販売系は広告が命
こうして「聖心美容外科」の広告は2回目から当たりまくり、創業5年目くらいには早くも九州一に。
その後も広島院、東京、名古屋、大阪と成功を収め、若手の美容外科医では質・実績ともに日本一と言われるようになりました。
今では聖心美容外科は来院者の約半分が口コミや紹介・リピーターで占められますが、10年前はもちろん、今でも大半の美容外科は広告での集客がメインです。まあ、あまり「口コミ」で広がるという商品ではないですからね(笑)。そういう意味で、当時、広告屋&コピーライターだった私にとって、聖心の広告の出来不出来は反響数でハッキリ出たので、もの凄い勉強になりました。
一般の営業広告は、効果があったのかどうかはなかなかわかりませんね。広告で来たのか通りかかりか、看板か、人から聞いたのか、ちゃんと調べないとわからない。広告代理店なんかも「まあ、100万円の広告を3回は出さないと認知されませんよ」とか「やはり、TVCMですよ。目立ちますよ」みたいな、あいまいなことしかいわない。出すお客も、広告効果に無頓着が多いですね。まあ、目立てばいいんだみたいな。
この辺は余り詳しく調べると、広告業界にとってまずい=実は未だしている広告は無意味とバレル=部分も沢山あり、グレーゾーンと言われています。ただ、この美容外科もそうですが、通信販売系の場合は広告が命。店舗ナシで営業マンもいず、広告反響だけが頼りですね。結果は電話の数とか申込みハガキやFAX・メールで、広告の善し悪しが100%把握できる。これは求人広告も、応募者の数と言うことで100%わかる。
★広告コピーのノウハウ
その後、「やずや」や英会話の「FCC福岡コミュニケーションセンター」、ダイビングの「オーシャンビュー」など、通販的な結果がハッキリ出る広告コピーを手がけることで、求人の応募者や購買者を増やすノウハウが、なんとなくわかるようになっていきました。そのノウハウをまとめたものはこちらhttp://www.hf.rim.or.jp/~kaya/shukyaku.html。
ただ、その後のクライアントの業績の伸びは、勿論、私だけの努力ではありません。むしろ、私の広告コピーの成果は、成功の1割も占めない。基本はクライアント自身の努力です。例えば、聖心美容外科 http://www.biyougeka.com/index.htmlは創業以来、元旦を除いて年中無休体制で、山川院長は常に最新鋭の医療器械や技術の習得に勤め、美容外科では珍しく?、いまだに医療事故で訴訟を抱えたことがないほどの腕の持ち主。
FCC英会話http://www4.ocn.ne.jp/~fcc-eigo/index.htmも、他にはない TOEIC点数アップ保証制度を打ち出すなど、他とは違う「弱者必勝の戦略」を様々実行しているから成功しています。
私は今はコンサルタントに転身しましたが、まあ、単なる評論家ですね。クライアントの成功は、今も昔も、先方の社長の努力次第ですね。